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『おくすり手帳』ってなに?
保険薬局へ処方せんを持参すると「『おくすり手帳』(デザインは様々あります)を
お持ちですか?」と薬剤師がみなさんにお尋ねすることがあります。
「お薬手帳」は、あなたが今まで服用したり、使ったりしたお薬の名前や飲む量 、そして過去に
経験した副作用などを継続的に記録するための手帳です。
『おくすり手帳』は次のような便利な役割を持っています。
1.他の病院・診療所・歯科医院にかかった時にこの手帳を医師、歯科医師に見せることで薬の
    重複などを避けることができます。

2.外出時に急な事故にあった時など、この手帳を携帯することでいつも服用している薬の
    内容がわかり、医療機関による救急救命処置が円滑に行いやすくなります。

3.手帳の記録をもとに医師、歯科医師、薬剤師の連絡が円滑に進みます。
『おくすり手帳』の活用方法
『おくすり手帳』はかかりつけ薬局で相談すれば簡単に手に入ります。
手帳自体には費用はかかりませんが、毎回情報を記入する際に20〜50円程度
(保険の負担割合などによって変わります)の費用が必要になります。

※お薬手帳への記入は患者さんの同意の上で行われます。
何も説明が無いのに、勝手に手帳を渡してくるような薬局には注意しましょう。

お薬手帳は必ず一人に一冊、
病院や薬局ごとに分けて作っていては無意味です。

  何を書けばいいの?   気になる事や聞きたい事など、何でも結構です。
  先生や薬剤師に相談したい事を書きましょう。
  記録を続けると・・・・   今まで飲んだ薬の種類、服用期間を
  細かく調べられます。
  体調の変化を記入しておくと   医師・薬剤師が副作用や相互作用などを早く
  発見することができます。
  旅行・災害時に・・・・   手帳を見せる事で飲んでいる薬を正確に伝えられます。
  市販薬や健康食品を
  記入しておくと
  病院・医院・薬局からもらった薬と同じ成分が
  入っているものや飲み合わせの悪いものを
  チェックすることができます。
  飲み忘れてしまったとき   「指示通り飲まなかった」というのも大切な情報です。
  正確に服用状況を話しましょう。


『おくすり手帳』が、あなたの命を救うかもしれませんよ
  『おくすり手帳』というツールが誕生し、
  みなさんに使われるようになって、
  まだ10年も経っていません。

  医薬分業が進む中、なぜこのようなものが
  普及したかというと、大きなきっかけが、
  1995年の「阪神・淡路大震災」にあります。

  震災当時、救護所などでボランティアの医師や
  薬剤師が被災者に薬を渡す際、慢性疾患をもつ
  患者さん本人が病名を言うことはできても、
  続けて飲んでいるお薬の名前が分からなかったため、
  たいへん苦労したそうです。

  そこで、患者さんにも薬の知識をもってもらい、
  医師などに伝えられるようにと考案されたものが
  現在の『おくすり手帳』です。
  今では日本全国で活用されていて、日頃の診療にも
  役立っています。
外出時に急な事故にあった時、
突然どこかで倒れた場合や、
旅先で病気になった際など、
『おくすり手帳』を携帯することで
いつも服用している薬の内容がわかり、
医療機関による対処がしやすく
なります。
「おくすり手帳」は
(デザインはちがいますが)
全国共通です。
  災害発生時、病院・薬局から出されて、
  日頃、服用しているお薬が持ち出せない方、
  持ち出せても残り少ない方がたくさんいらっしゃると
  思います。
  お薬の服用を中断すると、
  時には病状の悪化を招く恐れがあります。

  緊急時こそ、『おくすり手帳』が
  威力を発揮します!
災害時、薬剤師は薬と健康相談を受け付けます!
災害時、薬剤師会は避難所に
相談窓口を開設いたします。
ここで薬の相談・健康の相談を
受け付けます。
薬剤師の能力を生かして、
医師との連携のもと、
みなさんの不安をとりのぞく役割を
果たします。
相談のとき、重要なのが今服用している
薬の正確な情報です。
『おくすり手帳』には、
お薬の@名前、A規格、B用法・用量、
C飲み方、D服用量、E服用の記録が
正確に記載されています。
『おくすり手帳』を持ってるかどうかが、運命の分かれ道・・・!?
  ○ 『おくすり手帳』を持っている場合   × 『おくすり手帳』を持っていない場合

  『おくすり手帳』の情報を基に健康状態を
  迅速かつ的確に医師に伝達することができます。
  医師はそれを基に必要な処方を行うことが
  出来ます。




                

  すぐにお薬が必要な患者さんに、
  正確にお渡し出来ません。

  みなさんは、今飲んでいる薬の名前がわかりますか?
  例えば、血圧の薬だけでも何種類もあり、働き方・
  目的・量・使い方が違います。
  これを間違えるとかえって病状を悪化させる恐れが
  あります。


                             

災害時のおくすり手帳の活用方法につきましては、『印旛郡市薬剤師会 資料』 を引用させていただきました。